子どもを伸ばす“褒め方”が知りたい!

 

褒めるっていいことだって、よく耳にしますよね~
でもどんな風に褒めたらいいんでしょう。

小さなお子さんに、どんな風にいったらちゃんと
「この人私のこと褒めてるんだ、嬉しいな」
って伝わるのでしょうか?

「うちの子、全然褒めるところないの~
もう一緒にいると、イライラしちゃうし。」
そんなお母さんのお声も、よくお聞きします。

でもご自分のことをお考えください・・・

褒められると嬉しいでしょ。

ウキウキしちゃうでしょ。

もっと頑張りたくなるでしょ。

そして褒めてくれた人のことも大好きになります。

そして自分に自信がつきます。

ああ、これでいいんだ
こうしてよかったんだな、
そんな気持ちが大事です。
そして、いつか大人になっていく時、
1人で決めなくてはいけない時に、
自分で考えて判断できるようになります。


まずは小さなことから褒めましょう。

いっぱいこぼしても、初めからこぼさない子はいません。
スプーンで食べようとしたら、
「スプーン持ちたいの?持てるね」
「そうお口に入れたの」
殆どお洋服にこぼれても
「そうそうじょうずね~」

昨日の月初めのお釈迦様の礼拝で
いつもすぐに動き出してしまう男の子
(よくいますよね、じっとできない子)
2秒、気をつけが上手でした。
周りは15秒できても、2秒の子を
みんなが一斉に気をつけってしても、その2秒は
間違いなく一番いい姿勢。
みんなの前で「○○君の気をつけはいいね」って褒めます。
その直後、ぐりゃり・・・

担任の先生が、「あれ園長先生が褒めていたのにな」
っていうとピンとまた3秒くらいいい姿勢。

そんなことを3分の間に、2~3回するとまた頑張れる。

そうなんですね。


苦手なことも、

「ダメじゃない」「またこんなコトして」ていうよりも、
褒めることで伸びていきます。

もう、すぐにこぼすんだから・・・
あ~、じっとしてないんだから・・・

と小言を言うよりも、
いい方法を具体的に教えて、
それができたときにしっかり褒めるのです。
その子の精一杯ならばそれが2秒でもいいから。
そしたらだんだんその長さが長くなればいいだけ
それは難しくないですよ。

大事なのはちょっとできた時を見逃さないで、
その時に褒めること。

小言をいうママより
応援してくれて褒めてくれるママの方が
毎日、笑顔が増えて
お子さんもパパも
そしてご自身も幸せですよ。

 

 

学校法人弘道学園 秩父幼稚園

園長 柴原 眞紀

 

大学卒業後、某大手出版社・公立中学校の先生を経験。現在の理事長兼慈眼寺住職(幸保さん)と結婚。2004年、当時、少子化と過疎化により、廃園の噂が出るほど危機的な状況だった秩父幼稚園園長に就任。その後、娘二人の不登校問題に直面。我が子の子育てに母親の役割、家族の意味を考え、ママたちの育児ストレスをどう解決するのかという問題に教育者としての視点から向き合うことの大切さを痛感。その後、自らの経験と園児と保護者とのかかわりによる気づきをもとに、園児とその家族を支援していくという方針を立ち上げ、「みんながはっぴーに」なる幼稚園として、秩父幼稚園を再生。現在は、秩父保育園・秩父幼稚園が一体化した認定こども園として、どんな子どももご家庭も支援する学園づくりに奔走。