お子さんのことで悩んだら・・幼稚園の先生に小さなことでも相談しましょう

私のところには、時々お母さんからご相談があります。

それは、前もってお電話でお時間を決める時もありますし、
突然園にやって来て
「園長先生困った~」とおっしゃって
そのまま30~60分お話しすることもあります。

ここ数年では・・・

小学校に行ってから急に、
“おねしょ”が始まった女の子のご相談や・・

園では普通に過ごしているのですが、
お家では上手く物事が運ばないと、自分の体をぶって
「嫌いだ!ダメだ!」
と自分を責めてしまうお子さんのご相談・・

その他には、

・園で集団行動ができていない子
・発達が遅れているような気がする・・・
・学校に行きたがらない・・・
・爪を噛む・・・
・ほ乳瓶を使いたがる・・・
・子どものことが上手く愛せないどうしていいかわからない・・・

等々、様々です。

基本的には私の全情報を駆使してお応えします。

一緒に専門の先生のところにいくこともありますが
大概は、私と30~60分のお話しで解決の糸口は見つかります。


まずはお子さんの情報を、園とお家で出し合って

お子さんのこと、お母さんのこと、お父さんのこと、
いろいろ推理します。

発達が遅れているとお母さんが思われていても
園でいろんな成長が大きく見られる時は
あまり心配してなくていいと思います。

園でその子に特別のメニューで
15分くらい発達を促す体操やトレーニングをして
3ヶ月~6ヶ月間、お家の方と一緒に確認しながら
方法を見つけていく場合もあります。

お母さんの気持ちがとってもダメージを受けている時は
まずお母さんの気持ちを最優先。


お子さんを幸せにする前に

お子さんに優しくする前に
ご自分に優しくなっていただく方法を考えますね。

だって自分の気持ちが満たされないのに
誰かのことを満たすことはできないのです。
方法はお母さんによっていろいろなんですけどね。

家では、噛んだり頑なに何もしないなど
子どもが園にいる時とは大違いというお母さん・・・・には
お家の役割、園の役割の違いと
あとは叱り方のコツやほめ方のコツをお話しします。

そして3週間・1か月・2か月とお話しして、
その後の様子をお聞かせいただいて
方法を変えた方がいいときはちょっと方向転換します。
上手くいってるときは、お母さんをほめて
その調子で頑張っていただきます。

そしてお母さんが、お子さんのことで心配が減って
我が子のことを心から好きって思えるように
なっていただきたいのです。


幼稚園・保育園の役割は

保育のプロとして、集団の中でのお子さんを保育しながら、
しっかりと成長を見守って、
ステキな大人(自立)になるために
いい根っこを作ることだと思います。


お子さんの責任を持つのは保護者の方です。

でも、お子さんを育てるのはお母さんもお父さんも
初めてで・・・・・子どものことわからない。
それは当たり前です。

子育てってこんな風にすると、
お子さんにも、ご両親にも
楽にお互いに気持ちが通じてストレスが少なく
信頼を培っていけるようになりますよ!

そんなお手伝いをすることも園の大事な仕事だと思います。


困っていたり悩んでいたりしたら、

子どものことを知っているプロとして
幼稚園の園長をお気軽に使うのは一つの方法です。

私はお母さんから笑顔が消えるのはほんとに辛いですからね。

 

makisensei

 

学校法人弘道学園 秩父幼稚園

園長 柴原 眞紀

 

大学卒業後、某大手出版社・公立中学校の先生を経験。現在の理事長兼慈眼寺住職(幸保さん)と結婚。2004年、当時、少子化と過疎化により、廃園の噂が出るほど危機的な状況だった秩父幼稚園園長に就任。その後、娘二人の不登校問題に直面。我が子の子育てに母親の役割、家族の意味を考え、ママたちの育児ストレスをどう解決するのかという問題に教育者としての視点から向き合うことの大切さを痛感。その後、自らの経験と園児と保護者とのかかわりによる気づきをもとに、園児とその家族を支援していくという方針を立ち上げ、「みんながはっぴーに」なる幼稚園として、秩父幼稚園を再生。現在は、秩父保育園・秩父幼稚園が一体化した認定こども園として、どんな子どももご家庭も支援する学園づくりに奔走。