有意義な夏休み~夏休み短縮への課題~
皆さん、夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。
暑さで動きは制限されますが、我が家では対策を取りつつ、
お出かけしたり、旅行したり、家族で集まったり、
大人も子どもも有意義な時間を過ごすことができました。
長い夏休みをどう過ごすかは、
親にとっては悩ましいことですが、
普段学校に通っている間にはできないこと、
また家族で過ごす時間など、
子どもにとっては学ぶことが多いように思います。
今、その長い夏休みを、
教員の残業を減らすために短縮する動きがあります。
教員という仕事は、思っている以上にハードといいます。
夏休みに学校に来て、
溜まっている仕事をしている教員もたくさんいます。
そんな負担を軽減させようとして始まった動きですが、
果たして本当にそれが教員の仕事量の軽減になるのかは、
少し疑問に思います。
また、もともとは暑い夏は勉強の効率が下がるので
長く設定されている夏休みですから、
そんな中勉強をさせようとするなら、
それなりの設備も要るでしょう。
夏休みを短縮しないで、
土曜日の授業を復活させては?という意見もあるようですね。
確かに、私が子どもの頃は土曜日に学校がありましたし、
それを当たり前のように思っていました。
何が一番いいのか、難しいところです。
フランスの夏休みも、多少短縮傾向にあります。
それは、10日間だった秋休みを
2週間に延ばしたからというのが当初の理由です。
2か月近い夏休みが終わると、
秋休み、クリスマス休暇、冬休み、春休みが2週間ずつあります。
その分、幼稚園から終業が16時半と一日が長いのは、
共働き事情に合わせた結果でしょう。
ところが、幼稚園と小学校は水曜日がお休みなので、
仕事をしていても水曜日をお休みにしているお母さんもたくさんいます。
学校を毎日にして一日の就業時間を
減らそうという動きがありましたが、
もともと水曜日をお休みにしている
お母さんには逆に迷惑となってしまい、
今は結局あやふやになっています。
長期休暇の間の教員はというと、
実は子どもと同じく休暇になっています。
授業のある期間は、残業したり、
家に仕事を持ち帰ったりしているようですが、
お休みの間はお休みと割り切っているのは、いいことだと思います。
やはり、日本人は働きすぎなのでしょうか?
どこの国でも、
教育改革で影響を一番受けるのは、子どもたちです。
試してみないと分からないこともあるかと思いますが、
私の甥は「ゆとり教育」で苦労をしました。
時代の流れなのかもしれませんが、
できればもっと子どものことを考えて
政策をとってもらえればと願っています。
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
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