親がなくとも子は育つ?!

 

先日、長男の優しさと
成長を感じた出来事を1つ・・。

急な腹痛に襲われて、
トイレに入ったり出たりの私。

お風呂から上がった次男が濡れたままウロウロ。

「龍くん、ちょっと淳の身体を拭いて
 パジャマやってあげて。」

とお願いをしました。

普段の調子だと
「え~」とか、
弟に厳しくあたる長男ですが、

私が苦しんでいる間に
パパッと弟の着替えを済ませてくれていました。

嬉しそうに「ニイニがやってくれた~。」
とパジャマ姿を見せにきた次男。

「歯を磨いておいて。淳の歯もやっておいて!」
「わかった!」

と、素直な返事。

「あーんして。もっと!」

などと言いながら、済ませたようでした。
いつもイヤイヤの歯磨きも
お兄ちゃんなら何も言わず素直に応じる次男。

お腹をいたがる私に
「大丈夫?」と
声をかけてくれる次男と、

「大丈夫~?」と照れながら恥ずかしそうに
顔も見ないで言う長男。

優しさを素直に表現できないところも
長男の残念なところ。

兄弟で性格も全く違うものですね。

痛がりトイレに籠る母の様子に
ちょっと困惑していたようですが。

ベッドに戻っても
絵本を読んであげられない私を見て

「今日は本いいよ。」と。

普段なら、読まないと
怒ったり泣いたり、

「これで今日一日が、悪い一日になった。」

と、捨て台詞も言われたりします。

 

あまりの様子の違いに驚きの私。

「龍くん、ありがとう~。
 淳のお世話をしてくれて、ありがとうね。 
 助かるな~。
 龍がいてくれて良かった~。」と、

ベタ誉め。

翌日には主人にも報告をして、
大げさに誉めてもらいました。

そして数日後。

 

義母に二人を預けて仕事へ。

なんと、義母が腰を痛めてしまい、
杖をつかないと動けなくなるというハプニングが!

すぐには戻れなかった私たち夫婦でしたが、

「大丈夫、お兄ちゃんがよくやってくれてるから。」

と義母の一言。

どうやら長男が
手となり足となって活躍している様子。

暗くなった庭に出て、重たい門を開けるなど、
その他返事1つで、はりきってお手伝いをしてくれていた
とのこと。

ここでもまた
「すごい!!龍くんさすが~!」
とベタ誉め。

嬉しそうですが、すまし顔の息子。

甘えん坊で、
「やって~!」の発言が今だに多い長男ですが、
やる時はやるんだな~と、感心。

「親がなくとも子は育つ」
とはちょっと違いますが、
「やってあげすぎ」だった
自分自身を反省しました。

たまには具合が悪くなるのも良いかも?!

・・・と味をしめた私です。

長男の頑張る姿と、
いつもケンカばかりの二人が仲良くし、
次男が兄の言うことをきちんと聞いている様子が
嬉しかった出来事でした。

子どもの成長の姿は意外と近くで感じられるもんですね。

たまに具合悪くなるのもいいかもしれません。
(ちがうかっ?!)

 

 

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学校法人千葉白菊学園 千葉白菊幼稚園
副園長
鳰川 理江(におかわ りえ)

1972年、静岡県生まれ。聖徳大学人文学部卒。千葉市内の幼稚園に勤務していたとき、視察に来た現学校法人千葉白菊学園理事長の泰也さんと出会い、結婚。2005年の長男出産目前のとき、夫婦で千葉白菊幼稚園の経営を担うことに。現在、3人の男の子を育てながら、千葉白菊幼稚園の副園長を務めている。