モンテッソーリ教育で考える「自立」とは
私の子ども達は、
モンテッソーリ教育に基づいた指導を
保育園で受けてきました。
モンテッソーリ教育とは、
医師で教育家でもあったイタリア人の
マリア・モンテッソーリが考案した、
「子どもは自ら成長させ、発達させる力をもつ」
という考えに基づいた教育法です。
モンテッソーリ教育の目的は、
・自立
・責任感
・思いやり
・一生を通じて学び続ける姿勢
これらを兼ね備えた人間を育てることです。
保育園では、親が子ども達を手伝おうとすると、
先生に止められることもしばしば。
大人は子どものやろうという気持ちを尊重し、
子どもが自ら能力を獲得していく環境を提供し、
見守ることになります。
「教育」「自立」というと
難しいことのように考えがちですが、
保育園、つまり0~3歳の子どもの自立とはまず、
はいはいから歩き、階段の昇り降りをしたりする運動や、
手先を作った運動から始まります。
そして、食事がひとりでできるようになったり、
服の脱ぎ着ができるようになったり、
日常生活での活動ができるようになるのも、
「自立」へと繋がるのです。
急いでいるときは手伝うと早いのに、
と思うこともありますが、
本人にやる気のある時は
できる限り自分でさせるようにしましょう。
モンテッソーリ教育にはこの他にも、
言語教育、感覚教育、音楽、美術に加え、
3歳以降は算数教育や文化教育も加わります。
こう書くと高尚な教育法にも見えますが、
童謡を歌ったり踊ったり、
全身絵の具だらけになるようなお絵描きをさせたり、
ごく簡単なことでいいのです。
子どもを迎えに行ったら、
「あの~、全身青く染まっているんですけれど、
絵の具ですから気にしないでくださいね!」
と先生に言われることも。
親の忍耐も問われるかと思いますが、
本人のやる気をうまく引き出して、
幼い頃から「自立」への基礎を築いてあげたいものですね。
参考文献
http://sainou.or.jp/montessori/about-montessori/
http://benesse.jp/kosodate/201705/20170530-1.html
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
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