子どもの脳は三分が勝負!短く印象的に

 

子どもにとっては
一週間前も昨日もさっきも、過去は過去
けっこう乱暴な言い方ですが、
まだ時間の感覚がしっかりしていないのです。

とにかく
三十分前はすごい過去になっている
と思っているくらいでちょうどいいですね。

お子さんを褒めたり叱ったりする時に大事なことは
その場で
短い言葉で
具体的に
褒める時はちょっと高い声で明るい表情
叱る時は低めの声で眉毛を寄せてしっかり目をみて


よく外出先のお店や駅でお子さんを
長々とお説教をしているお母さんを見かけます。

「もう真紀ちゃんたら・・・何度言ってもわかんないんだから。
言ったでしょう、カバンに入れておきなさいって。
だからなくすのよ。もう買ってあげないからね」

残念ながらお子さんには
お母さんがイライラしてなんか言ってるなあ、
怖いなあとしか思わないのです。

真紀ちゃんは何かをカバンに入れておかなかったから
なくしてしまったんですね。
なくしたことは本人もつらいのですが、
そのうえお母さんをイライラさせてしまって、
真紀ちゃんは子どもながらに自己嫌悪ですね。

こういう時はどうしたらいいのでしょうか?

なくしたことに気づいた時の3分で勝負しましょう。
まず、なくしたことに辛いのは真紀ちゃんです。
あらら、なくなっちゃったんだ。残念だったね。
お出かけの時は探せないからちゃんとカバンに入れておかないといけないんだよ。
今度から大事なものはカバンにしまおうね。

立ち止まって目を見て言います。
泣いても仕方がありせん。
泣くことで自分の気が済むのなら泣かしてあげましょう。
でも、今度から気を付けることをしっかり伝えれば今回のことはいい機会。
そのくらいのことです。

叱る時ちょっと気を付けたいのは
実はこういう方法の方がいいよっていう
解決方法を伝えることです。

今度から気を付けてみようかなって
思えたらいいですよね。
叱るのはキミの方法があまりよくなかったから、
もっといい方法があることを伝えるためなんだよ
って考えたら叱り方も変わりますよね。

ほめるのも頑張っていたら、
その時にほめてあげましょう。

 

うまくいかなくても結果が大事なのではないので、
靴を一人ではこうとしたら
「お、はけちゃうね。がんばってるね」
食事の時にこぼしてもお箸をつかってみたら
「もうお箸がつかえるようになったんだね」
と喜んであげるといいですよ。

毎回でなくていいのです。
朝は無理だと思います。
お仕事がお休みの日など、気持ちに余裕を持ってあげてください。

それがやる気につながります。
十年後の意欲につながります。

 

 

makisensei

 

学校法人弘道学園 秩父幼稚園

園長 柴原 眞紀

 

大学卒業後、某大手出版社・公立中学校の先生を経験。現在の理事長兼慈眼寺住職(幸保さん)と結婚。2004年、当時、少子化と過疎化により、廃園の噂が出るほど危機的な状況だった秩父幼稚園園長に就任。その後、娘二人の不登校問題に直面。我が子の子育てに母親の役割、家族の意味を考え、ママたちの育児ストレスをどう解決するのかという問題に教育者としての視点から向き合うことの大切さを痛感。その後、自らの経験と園児と保護者とのかかわりによる気づきをもとに、園児とその家族を支援していくという方針を立ち上げ、「みんながはっぴーに」なる幼稚園として、秩父幼稚園を再生。現在は、秩父保育園・秩父幼稚園が一体化した認定こども園として、どんな子どももご家庭も支援する学園づくりに奔走。