危ない!と手を出す前に大切なのは見守るということ

危ない!と手を出す前に大切なのは見守るということ

赤ちゃんは何でも口に入れたり触ったり、
ハイハイするようになると危険な場所にも
自分から行けるようになったりと
親としてはヒヤヒヤすることも多くなっていきます。

例えば、ほんの少しの小上がりのスペースで
ハイハイしている赤ちゃんが
段差に気づかずそのまま進み
小さい段差から落ちそうな時、あなたならどうしますか?

危ない!といって抱きかかえたり
方向を変えたり何らかの手を出しますか?

危ないと分かっているのに
わざわざ子供に痛い思いをさせたくない、
怪我をしたら大変だと危険を回避させたい親心は
誰しも持っているものだと思います。

ただ、この親心はいいことばかりではありません。

何故なら、人は経験しないと学習できないからです。

少しくらいの怪我や失敗はたくさんさせて、
それがどういうことかを体験してもらうことは
やがて大きな怪我や失敗を防ぐためには必要なことだと思います。

まだ赤ちゃんはこの世界には
高低差があることも知らないのですから、
たまには少し高いところから落ちてみると
高低差を体験し、学んでいきます。

足元を見ずに歩いていれば
何かにつまずきこけることもあります。

しかし、赤ちゃんはこけたときには
手を出すということをハイハイの時に学んでいると言います。

世の中には危ないことがたくさんあります。

だからこそ、大人の見守りのもと
最小限の痛みや怪我ですみそうな場合には、
子供自身に存分にその痛みを経験させる機会を与え、
学習してもらうことが大切です。

我が家ではこけたり、
ソファから落ちたり、頭をぶつけたりしそうな
よくあるシチュエーションではできるだけ見守り、
たまには口頭で「○○だから気を付けてね」とだけ伝えています。

痛い思いをしたなら、
痛かった気持ちを一緒に感じ、
どうしてそうなったのかを考えてみて、
次からはここに気を付けてみようね、
と再発防止を確認します。

まだ1歳7か月の我が子ですが、
段差があるとこちらが何も言わなくても
自ら慎重になっていたり、
無理だと感じるとヘルプを求めてくるようになりました。

しっかり本人が自分自身の経験から
学んでいるのだなと彼をみていると感じます。

見守るということは
相手を信じるということでもあると思います。

子供の力を信じ、何かあったら
全力でサポートするよという
強い気持ちを持ちながら見守るのです。

いつもなら危ない!とすぐ手が出てしまう方は
最低限の安全を確認したうえで
ぜひ見守る育児、試してみて頂きたいと思います。

 


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アドラー流コーチング メンタルコーチ
水上満乃理(みずかみ みのり)
某大手コンサル企業にて6年間勤務後、結婚と共に退社。 以前から興味のあったアドラー流コーチングを学び、コーチとして個人事業を設立。
現在、今年5月に生まれた息子(第一子)の子育て真っ只中。アドラー流コーチングとは、「褒めない・叱らない育て方」「勇気づけ」「目的論」などを提唱する心理学者アドラーの思想を基にしたコーチング。コーチングの考え方をもとに、初めての育児に試行錯誤しながら毎日を楽しく過ごしている。