すべては教育の源に

すべては教育の源に

長男が学校からの帰りに、バッタをつかまえてきました。
初めてつかまえた、バッタ。
長男は大得意になっています。

とりあえず、葉っぱやきゅうりと一緒に、
虫かごに入れてあげました。

その後、毎日のようにつかまえてきて、
とうとう小さな虫かごに4匹も。

すべては教育の源に1

 

 

 

 

 

そろそろ逃がしてあげようか、
と声をかけてみましたが、

「いや」

の一点張り。

そしてある日の朝、
とうとう2匹のバッタが死んでしまいました。

長男のショックは相当のものでした。

「まだ生きているのを逃がしてあげようか?」

「うん」

それ以降、バッタをつかまえても、
家につれて帰ることはありませんでした。

それを見ていた長女は、お友達が
バッタやちょうちょをつかまえると、
大泣きしながら、

「逃がしてあげて!」

と言うようになりました。

すべては教育の源に2

 

 

 

 

 

人間のエゴで死んでしまった
2匹のバッタにはかわいそうなことをしてしまいましたが、
子どもは命について少し学びました。
虫が弱い存在であることを学びました。

虫が好きになるのは、
子どもがみな通る道で、
カブトムシやクワガタは相変わらずの人気ぶりです。
それはそれでいいと思います。

ただそこから、
「命」という大切なものを感じとってくれたのは、
我が家ではこの夏の大きな収穫となりました。

こんな小さな経験から、
子ども達はいろんなことを学んでいくのですね。


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ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。