赤ちゃんの育児は目線が鍵!?

赤ちゃんの育児は目線が鍵!?

動物には無くて、
人間にはある唯一のものとは、なんだと思いますか?

目や口、眉毛、爪…
それは、全て動物にも人間にもあるものですが、

人間にある唯一のものとは、
「白目」なんです。


私たちの身近にいる

下を向いて話を聞く人、
まっすぐこちらを見て話を聞く人、
キョロキョロ落ち着かない人…

それらの違いは、
「黒目がどこに向いているか」ではないでしょうか?

実は、人間にしかないこの「白目」は、
赤ちゃんの育児において大切なことなのです。

新生児の赤ちゃんの視力は、
0.01〜0.02ほどだと言われています。
視界は、常にぼやけているのです。

そこで、赤ちゃんが見ているのが、
お母さんの「目線」です。

つまり、目の動きなんです。

ここで、あるコミュニケーションの実験を紹介します。

お母さんが、ある2つのパターンで、
目の前の赤ちゃんに声をかけ続けるというものです。

1つ目は、赤ちゃんのことを見ながら名前を呼び続けるお母さん

2つ目は、赤ちゃんを見ずに名前を呼び続けるお母さん

赤ちゃんの反応はどう違うのでしょうか?

1つ目の、赤ちゃんの目を見て声をかける方法は、
赤ちゃんはお母さんに名前を呼んでもらえて、
嬉しそうに喜び出します。

しかし、2つ目の、赤ちゃんの目を見ずに声をかける方法では、
赤ちゃんの顔から笑顔が次第に消えていき、
最後には泣き出してしまいました。

赤ちゃんは、自分の方を見られると、
「自分に言っている」ということが分かるようで、
認められているという愛情を感じるようです。

このように、目線を意識したコミュニケーションで、
赤ちゃんの感じ方は大きく異なります。

また、新生児の目は、
沢山使うことで発達していきます。

赤ちゃんと目があったら、
しばらく、見つめてあげましょう。

脳や神経に刺激を与え、発達を促してくれます。

発達を促す上に、赤ちゃんが笑顔でいられるための育児として、
目線を意識したコミュニケーションを、
ぜひ実践してみてください!

 


nonaka野中 彩乃(のなか あやの)

神奈川県相模原市出身。大学では、応用スポーツ心理学を基としたメンタルトレーニングを、専門家のもとで4年間学び、育成年代の部活動生にコーチとして現場指導してきた。現在は、09newsのジャーナリストとしても活躍中。