1歳児のしつけは、根気よく
1歳になると、
それまで赤ちゃんだったのが
なんとなく子どもに近づき、
そろそろしつけも本格的になってくる頃です。
こちらの言うことも随分分かるようになっていますし、
周りで起きていることに興味津々なので、
いたずらも増えます。
保育園で見ていて、
この年齢でよくあるのは、
おもちゃの取り合い。
他の子が使っているのをみると、
ついついそれで遊びたくなって
取りに行ってしまいます。
基本は「遊んでいる子が遊び終わるのを待つ」
「取ったものを一旦返させる」だと思い、
仲介に入ろうとすると、
保育園の先生に止められました。
案の定、おもちゃを取られた子が泣き出したのを見て、
先生はその泣いている子に一言。
「自分でなんとかしなさい。
やられっぱなしはダメよ!」
えぇっ?!
まさに、弱肉強食の世界・・・
確かに、フランス社会では
遠慮のない強い子が多いので、
それに対応できなければならないかな、
とも思いますが、それはちょっと言い過ぎでは・・・?
実は、こういった子ども同士の
シチュエーションはよくあることで、
大人がそばにいないこともあります。
他人の物を取るのはもちろんダメですが、
取られそうになった時にどうすればいいのか、
まだ言葉にできなくても態度で示すことを
知っておくのは悪くないかもしれません。
もちろん、
保育園でもそのまま放置しているわけではなく、
おもちゃは遊んでいた子に返させ、
取ってはダメなことをちゃんと説明しています。
1歳の子はしつけの理論を
すぐには理解できませんが、
分からないだろうと放っておくのではなく、
根気よく繰り返し教えてあげてください。
ちなみに、おもちゃを取られて
泣いていたのは私の息子ですが、
今はしっかり抵抗しているようです。
息子よ、たくましく育て!
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、5歳、3歳、1歳の3児のママ。
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