子どもは生まれてからの3年間で一生分の親孝行をしている?!


『子どもはうまれて3歳までに一生分の親孝行をしている』


いい言葉ですね。
吉丸房江さんがかかれた
『あのね だいじょうぶ だいじょうぶ』(致知出版社)
という本のなかにあります。


子どもは3歳までは天使として
夫婦の周りにまとわりついてきます。


親は親としての自覚、
愛することの歓び、
笑い声、微笑みといったものを
すべて子どもからもらいます。
だから、
子どもは3歳までに一生分の親孝行をしているというのです。


親は3歳まで親孝行を受けているのに
子どもが大きくなるにつれて
忘れていってしまいます。

私もそうですが、
親は子どもが大きくなるにつれて
期待をふくらませていくところがあります。


子どもが大学生くらいになると
もう少し親のことを考えてくれてもいいんじゃないか
などと思ったりします。


それだけに、子どもは小さいときにすでに
親孝行をしてくれているのだと言われると、
私たちがふだん思っていることとはまったく異なる視点からの
言葉なので、はっと胸をつかれる思いがします。
大きくなった子をもつ親御さんにとっても考えさせられる言葉ですね。


保育園に預けっぱなしだったから
私はそんなに親孝行してもらってない、
なんていう親御さんもおられるかもしれません。


反面、子どもを保育園に長時間預けていることに、
気兼ねをしているお母さんもいらっしゃるようですが
いずれにしても、
子どもが保育園や幼稚園で元気にお利口に生活していることだけで
親孝行ですよね。


親孝行にはもうひとつ意味があります。
子どもによって親が成長させてもらっているという意味において
子どもは親孝行しています。
親だって子育てを1年目から経験しながら
親にならせてもらいます。
「子育ては親育て」です。


まさに子どもといっしょに親も育っていくもの。
それゆえ、子どもは3歳までに
一生分の親孝行をしているということなのです。



yamamurasensei

 山村 達夫

㈻まこと幼稚園理事長・園長
社会福祉法人藹藹会理事長
福島学院大学福祉心理学部非常勤講師。

 大学を卒業後、大学勤務を経て幼稚園の運営に携わる。30歳の時に幼稚園長に就任。35歳の時に社会福祉法人を設立し障害者施設、保育所を設置、現在に至る。教育と福祉を基盤に、実践に裏付けされた臨床的教育研究を行っている。また、障がい者施設・保育園の運営に携わっている。主な著書に、絵本「フィリーがドキドキした夜のこと」(随想舎)、「0歳からのことば育てと子どもの自立」(共著:合同出版)など。